目次
はじめに
IT業界への第一歩を踏み出そうとしているあなたへ。資格取得は、IT業界で活躍するために大切なマイルストーンとなりますが、合格までの道のりには挫折や苦労がつきものです。ここでは、試験の挑戦に直面したとき、どう前向きに進めばよいかをお伝えします。
IT資格の世界へようこそ！
IT資格試験は、あなたのキャリアに大きな価値をもたらします。なぜなら、資格はあなたのスキルを公式に示す証明書となるからです。
たとえば、いくらあなたが勉強熱心だったとしても、他人からするとあなたがどのくらいの知識をもっていて、どのようなスキルがあるのかをはかることができません。それがエンジニアの世界です。
あなたの力を証明するためにも、あなたの夢へのロードマップを着実に歩むためにも、意欲的に資格取得を目指す必要があります。
また、資格取得に必要なテキストは、その分野の知識を適切かつ体系的に学ぶための工夫が施されているため、ITの知識を深め、エンジニアとして成長するためにも資格勉強が有効となります。
そして、資格はゴールではありません。あなたの成長と学習の過程そのものを大切にしましょう。
モチベーションを維持するためにまずやること
IT資格を取得する目的を自己分析してみましょう！
1. 目的の再確認
資格を取得する目的は人それぞれ異なります。キャリアアップ、専門知識の習得、自己成長、収入の増加、または単純な好奇心かもしれません。自分自身に問いかけ、何があなたをその資格取得へと駆り立てているのかを深く掘り下げ、リストアップてみましょう。これがモチベーションの維持に大いに役立ちます。
リストアップするときは、可能な限り詳細に、そして正直に記述してください。多ければ多いほど良いです。またリストアップのコツは、時間をかけすぎず5分、10分などと時間制限を設けて書き上げることです。時間を切ることで集中力が向上し、無駄な時間を削減することにつながります。
2. 学習プランの策定
明確な目標を設定し、達成可能な学習プランを立てましょう。進捗を自ら記録して可視化し、小さな成功を積み重ねることでモチベーションを維持できます。特に、「自分はこれだけやったんだ！」という自信につながる学習記録は継続して実施していただきたいです。
モチベーションを維持する極意
1.学習環境を整える
机に不要なものを置かない「クリアデスク」としてみましょう。不要なものは棚や引き出しに収納して見えないようにしておきます。あなたの部屋にあるものは、あなたにとって興味のあるものばかりであるはずです。興味のあるものが近くにあると、ついよそ見をしてしまうものです。気が散る要素を学習から排除して、「今日勉強すべき範囲が終わったら好きなことをやろう！」という気持ちで勉強に臨むのが大切です。
2.小さな目標の設定
大きな目標に向かって一歩ずつ進むために、小さな目標を設定し、それを達成するたびに自分を褒めてみましょう。大きな目標しか立てていないと、いつまでも達成できずやる気がなくなってしまう原因となります。適度な粒度に目標を小分けにすることでやる気継続につなげることができます。
3.進捗を記録する
学習の進捗を記録し振り返ることで、自分がどれだけ頑張って、どれだけ成長したかを視覚的に確認することができます。頑張った記録が毎日増えていくことでモチベーションが高まる感覚を実感していただけると思います。
反対に、自身の頑張りが可視化されていないと、「今まで何をしてきたのだろう」、「ちゃんと身についているのだろうか」と不安になり、モチベーションの低下につながります。
達成感を感じるために、各項目について何％達成したかを記録していくのもよいです。
4.勉強計画を随時見直す
勉強計画は崩れるのが当たり前と考え、計画の見直しは頻繁に行いましょう。
冷静に考えてみてください。まだ挑んだこともない資格勉強の計画を立てて、最初からその計画通りに勉強が進むなんてことはありえないと思います。
計画が崩れると、ほとんどの場合、途中で自信喪失して「もういいや」と勉強をあきらめてしまいます。そうなると資格受験すら叶わなくなってしまうので注意してください。
「今日はここまで終わらせよう」と考えていた学習範囲までその日中に勉強ができなかったら、「明日はもっと学習範囲を少なく見積もって勉強してみよう！」などとすぐに路線変更してみるのがオススメです。勉強自体をやめなければならないほど自信喪失するより、勉強の進み具体と相談しながら随時計画を変更して勉強を継続できるほうがよっぽど良いです。
5.休憩時間の確保とご褒美システム
まず、休憩時間をとらないのはNGです。常に疲労は蓄積していきますので、勉強を継続するためにもこまめに休憩をとりましょう。集中力は必ず途中で切れます。休憩をいかに上手に取り入れるかが勉強継続のポイントです。
水分が足りていないと体の不調を感じますので、水分補給も忘れずに行いましょう。
また、酸素の薄い部屋では集中力も高まりません。締め切った部屋で勉強している場合は、たまに空気の入れ替えもしてみてください。
そして、勉強の節目ごとに小さなご褒美を設定しましょう。好きな映画を観る、美味しい食事をするなど、自分を励ます方法を設定しておけば、次のご褒美に向けて資格を頑張ろう！と思えます。
資格試験のモチベーションを上げるために、あなたが目指している資格に関するテーマを題材とした映画や小説を嗜むなどの工夫もよいと思います。
6.健康的な生活習慣
良好な健康状態は、集中力とモチベーションを保つために不可欠です。適切な休息、バランスの取れた食事、適度な運動を心がけましょう。
良質な食事は、頭の回転をよくするために想像以上に大切です。忙しくて食事に時間をかけられないときは、サプリメントを一緒に摂取するなど栄養素にも気をつけてみてください。
7.自己ケア｜体の不調を取り除くストレッチ
集中力がなくなってしまう原因として体の不調も大いに考えられます。
腕の筋肉が緊張状態にあったり、手のひらが凝っていると集中がそがれますし、目を使い過ぎると首の後ろが凝ってきて倦怠感を感じることもあるでしょう。また、ずっと座っていることで臀部が凝り、足全体に疲労を感じてしまうこともあります。これらを解決するために、定期的にストレッチや軽い運動をすることをオススメします。整体に通うのもよいでしょう。
8.脳を動かすために運動をする
脳は、体を動かすことで活性化することが科学的に証明されています。勉強がはかどらなくなったときは、ウォーキングやストレッチ、軽いジョギングなど体を動かして気持ちをリセットしてみてください。
どの程度の運動が効果的なのかなど、深い内容に興味がある方は、書籍「運動脳」（アンデシュ・ハンセン著）を読まれることをオススメします。
9.勉強仲間をみつけてみる
オンラインでもオフラインでも構いませんので勉強仲間を見つけてみてください。お互いの進捗を共有し合うことで、モチベーションが向上することもあります。オンラインフォーラムや勉強会、SNSの勉強アカウントなども有効です。
不合格時の心構え
たとえ資格試験に合格できなかった場合も、落ち込む必要はありません。学んだことはあなたの財産です。不合格を経験から学び、次の挑戦に活かしましょう。
まとめ
IT業界への一歩は、資格取得から始まるかもしれませんが、その過程で得られる知識と経験こそが、最も価値のあるものです。挑戦を続け、学び続けることで、あなたのITキャリアはさらに豊かなものになるでしょう。
