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【未経験からのIT業界】必修Windowsショートカットキー『基本操作編』

IT業界に転職して最初に驚いたのは、ショートカットキーを使わない人が誰一人いなかったことです。これは職場にもよりますが、別の業界で働いていた時はPC操作に苦手意識を持つ方が一定数いらっしゃいました。IT業界ではショートカットキーの日常的な使用が一般的で、これが作業の効率化につながっています。今回は、特に知っておくべき「基本操作」のショートカットキーを紹介します。

基本操作のショートカット

キーボード上には、1つのキーを押すだけで何らかのPC操作や文字入力ができるキーと、Ctrlキーのように、そのキーを押すだけでは何の動作もしないキーがあります。

Windows PCで使えるショートカットキーは、2つ以上のキーで構成されていることがとても多いです。そして、「Ctrlキー」や「Altキー」のように、そのキーだけを押してもPC上に何の変化も起きないものの、他のキーと一緒に押すことでPC上に変化を起こすことができるキーを「修飾キー」と言います。

以下はWindows PC上の基本操作に関するショートカットキーです。そのほとんどが修飾キーに1文字のアルファベットキーを添えるものです。

  1. Ctrl + C: 選択したアイテムをコピー
  2. Ctrl + X: 選択したアイテムを切り取り(カット)
  3. Ctrl + V: クリップボードの内容を貼り付け
  4. Ctrl + Z: 直前の操作を元に戻す
  5. Ctrl + Y: 元に戻した操作を取りやめる
  6. Ctrl + A: すべて選択
  7. Ctrl + S: ファイルを保存
  8. Ctrl + P: ドキュメントを印刷
  9. Alt + Tab: 開いているウィンドウを切り替える
  10. Windows + D: デスクトップを表示

上記をノートに書き写しながら覚える必要は一切ありません。ショートカットキーを覚えるコツは、ゆっくりでもいいので実際に何度も使ってみることです。

また、ショートカットキーを構成するアルファベットキーの意味を覚えると、忘れにくくなりますので下記の内容を参考にしてみてください。

ショートカットキーを覚える近道は設計背景や意味を知ること!

ショートカットキーがつくられた背景や、ショートカットに使われているキーの意味を知ると、ショートカットキーを各段に覚えやすくなります。

① Ctrl + C: 選択したアイテムのコピー

このCはCopy(コピー・複製)の頭文字のCです。

② Ctrl + X: 選択したアイテムをカットします。

③ Ctrl + V: クリップボードの内容を貼り付けます。

④ Ctrl + Z: 直前の操作を元に戻します。

②③④のショートカットキーの「Z」「X」「V」は、何かの単語の頭文字ではありません。

文字の「コピー」、「切り取り」、「貼り付け」、「もとに戻す」の4つの操作はPC上でとてもよく使われる操作であるため、キーボード左下のキーをショートカットキーに含めて効率的に操作できるよう設計されています。「Z」「X」「C」「V」のキーが隣り合わせになっていることに気づくと①~④のショートカットキーを覚えやすくなります。

⑤ Ctrl + Y: 元に戻した操作を取りやめる

「Y」キーは、Ctrlキーから離れた位置にあるため、使用頻度が少ない操作と言えます。よって、必須で覚えるべきショートカットキーとは言えませんが、ご紹介です。

Ctrl+Yは、Ctrl+Xで「戻す」動作をしたものに対し、やっぱりやめたと「戻す」動作を取り消して「戻す前の状態に戻す」ためのショートカットキーです。「Y」は何かの英単語の頭文字ではありません。アルファベット順でYはZのひとつ前です。要は、Zとしたものを一つ前に戻すためにYを押すというイメージを持つとCtrl+Yも覚えやすくなります。

⑥ Ctrl + A: すべて選択します。

対象画面や枠の中にある文字や画像をすべて選択したいときに使います。このショートカットキーはとても便利ですので、必修です。Ctrl+AのAはAll(すべて)と覚えると覚えやすいです。

WordやExcelなどのアプリの中ですべての文字や画像、セルを選択したいときにも使えますし、デスクトップ画面でCtrl+Aを押すと、デスクトップ上のすべてのアイコンを選択できます。また、ブラウザで使うのも便利です。たとえば、アンケートフォームなど、枠の中にある文字をいったん全て削除したいときはCtrl+Aで全選択してDeleteを押すだけですぐに削除ができます。反対に、枠の中にある言葉すべてを全選択してコピーし、別のアプリに文章全体を貼り付けたいときにも使えます。

その他ですと、ファイル名やフォルダ名の全体をコピーしたいときは、「名前の変更」をする画面でCtrl+Aを押すとファイル名の文字全てが選択されるので、あとはCtrl+Cで楽々コピーできます。ブラウザのアドレスバーにあるURLをコピーしたいときも、Ctrl+Aを活用できます。アイデア次第で、いろんな場面で使えますので、試行錯誤しながら使ってみてください。

⑦ Ctrl + S: ファイルを保存

SaveのSと覚えると覚えやすいです。WordやExcel、メモ帳などのアプリで上書き保存(または名前を付けて保存)をしたいときに使います。Windowsのデスクトップアプリだけでなく、Webアプリなどでも、Ctrl+Sで保存ができる場合があります。所定の上書き保存ボタンをマウスでクリックするより、保存にかかる時間が短くなるのもメリットです。

⑧ Ctrl + P: ドキュメントを印刷

情報漏洩防止やSDGs、環境問題対策で紙に印刷することはほぼなくなりましたが、Excel、Word、PowerPointで作った資料や、Webページの内容をPDF化することはよくあると思いますので、PDF化する際に活用してみてください。

⑨ Alt + Tab: 開いているウィンドウ間で切り替える

メールアプリ、チャットアプリ、Excel、ブラウザ、参考資料、エディタなど、IT業界では複数のウィンドウを開きながら作業することが多いと思います。このように、複数のウィンドウを開いているときに便利なのがAlt+Tabです。今見たいウィンドウをすぐに開きたいときに使ってください。

Altは日本語の「代替となる」の意味にあたるAlternativeという単語の頭3文字をとったキーです。一方、「Tab」キーは、単体で押すと次の項目にジャンプする機能を持つキーです。この二つを組み合わせると、「代替となる選択肢(今回の場合はウィンドウ)の中から次の項目に移動する」という意味となります。Alt+Tabを覚える際の参考としてください。

⑩ Windows + D: デスクトップを表示

複数のウィンドウを開いているときに、デスクトップ上にあるファイルを開きたくなっときなど、デスクトップ画面を表示させたいときに使います。DはDesktopのDと覚えましょう。

まとめ

ショートカットキーを覚えるときは、なぜそのキーが使われているかを知ると見違えるほど覚えやすくなります。ぜひ業務で使ってスピーディに仕事を進めてみてください。